今回は「戀文」というモチーフがよく活かされていました♪ 幼馴染の二人の過去と現在、そしてこれからにまつわる
手紙のエピソードがうまく展開されていて、可愛らしくて素敵なお話でした^^ そしてHシーンは前巻よりかなり落ち着いた感じで聴きやすかったです(笑)
主人公は(描写がそんなにないので判りにくいですが)幼馴染の彼にも「はい」と返事をするような奥ゆかしさがあって、Hも終始彼のリードで進むので、雰囲気もそれほど損なわずにすんでいるかな?と思います。もともと時代色は濃くないですし、家以外でイチャついちゃうのは前巻と同じくありましたけどw
寺竹さんの声と演技がキャラクターによく合っていてお話の流れもいい感じだったので、私はとても楽しめました^^以下より台詞等ネタバレありの感想になりますのでご注意ください。
お話は、彼女が今まさに彼へ手紙を渡そうとするところから始まります。 幼馴染の二人は同じ学び舎に通いながらも最近はあまり会うことがなかったようで、彼は呼び出される理由に全く心当たりがありません。
「幼い頃はよく手紙のやり取りをしたよね、懐かしいな」って普通に手紙を受け取ろうとする彼。でも実は戀文だと言われてびっくりやら嬉しいやらで狼狽える様がすっごく可愛いです♪ やっぱり渡すのが恥ずかしいと手紙を引っ込めようとする彼女に、さっきまでの「懐かしいな(フフッ)」なんてヨユーはどこへやら、雪哉くんは俄然欲しがりはじめますw 「やっぱり恥ずかしい」「ダメだよ早く見せて」っていう幼馴染同士のイチャイチャが可愛いったら( ̄∇ ̄)
実はこのシーンで彼の態度に一部引っかかりを覚えたのですが、それは後のトラックで解明されました。
頭脳明晰・容姿端麗な雪哉くんは風流才子なタイプなのでちょっと気取った感じの言い回しにも聴こえますが、寺竹さんの凛とした声がぴったりでとても素敵です。 今まで可愛いタイプやぶっきらぼうなタイプをよくお聴きしていたので、寺竹さんの声で
「ふふっ、可愛らしいことを言う....」なんていわれる日が来るとは~/// (『風流才子』は中国の言葉です。本当は才色兼備って書きたかったんですが女性を現す言葉なのだそうで)
晴れて付き合うことになった二人。 大学の教授に片づけを頼まれて研究室らしきところでで二人きりで作業♪ 整理していた荷物で指を怪我をしてしまった彼女は、彼に指を舐められてドキドキしちゃいますw 舐めただけなのに感じたの?なんて囁かれて、じゃあもっと...って深く口付けられて。
「いいね....可愛い。そんな反応されたら、もっと困らせたくなる」
「口づけはお互いの気持ちを伝え合うものなんだから、恥ずかしいことじゃない」
「これ以上はまずいな.....すまない。君があんまり可憐だったから、調子に乗った」大好きな人にこんなこと言われたら、そりゃもうドキドキしっぱなしですよねぇ~!
ただですね。
『唇を少し開いて』
『もっと舌を絡めて』
これ、第1巻の律くんにも全く同じこと言われたんですよね....。 しかも今回は最初のキストラックでも、その後のHトラックの直前でも同じことを言うんです ((+_+))
このライターさん、よっぽどこの台詞が好きで使わずにはいられないのかな(笑) 全体的な雰囲気は悪くないので余計に残念ですね。同じ意味合いでもキャラや場面によってニュアンス変えて欲しかったです。
雪哉くんは彼女の喜ぶ顔が見たくて事あるごとに何でも買ってあげようとするんですけど、彼女の反応は微妙で、その様子を見た彼は戸惑います。 相手は自分より家格が上で物に不自由しない身分なのに、彼はなぜ物で釣るような行動を繰り返すのかなぁ~と聴いててちょっと不思議だったんですが、それも後のトラックで納得できました♪
彼女は、彼が子供の頃にくれた無邪気な戀文を匂い袋の中に入れて肌身離さず持ち歩いているような、とても健気で愛らしい娘さんなのですが、それを知った時の彼の慌てっぷりがww 読んでみると可愛らしい口説き文句がいっぱいの戀文で、さすが小さくても雪哉くんだなぁ~って感じでした♪ しかも昔の自分に嫉妬とかしちゃうし。愛い奴~( ̄▽ ̄)
そんないじらしい彼女に気持ちが溢れた雪哉くんは彼女を求めるのですが、
この後の会話の流れからしても二人はすでに「そういう仲」で、もう幾度か抱き合っているのかな?という感じがしました。彼女の恥じらい方からするとまだそんなに慣れてはいないようですが、自分から口づけをするくらいには緊張もしていない様子です。
初めてだと抱き合う気持ちよさより辛さとか大変さがメインになっちゃうので、官能的に表現するなら初回以外の方がいいんでしょうね~。 なので今回もそれほど初々しい感じではありませんw でも奥ゆかしさのある主人公なので、彼に身を委ねている雰囲気は出ています。 せっかくお話が手紙を渡して想いを通わせたところから始まっているので、こういうシーンも「はじめてひとつになれたね」っていう初々しさやドキドキを聴いてみたいな~とちょっと思ってたんですけどねw
汗を拭く半裸の彼女を見て待ちきれなくなった雪哉くん、上品さの中にも焦りやがっつきが垣間見えますw でも女性経験豊富なのでとっても落ち着いていてリードしてくれます♪
「怖がらないで。君を愛したいだけだから。 一緒に気持ちよくなろう」
「君の中.....もっと奥の、見えないところまで侵したい」 ←言葉のニュアンス的に「犯」じゃない気がw
「涙ぐんだ顔も声も、全部愛おしいよ..... 何も考えられないくらい、君を愛したい......」寺竹さんは台詞の合間の息が震える感じがいいですよね~(´∀`*) ダミヘポイントもしっかり捉えてるのでよく響くし。個人的には彼女から口づけされてちょっと狼狽えるところとか可愛くて好きです♪
実はこの巻の聴きどころは、抱き合った後の睦言(無理しないでH後のピロートークって言えw)にありました♪ 物語の最初、彼女が戀文を渡した時になぜ彼は「好きだ」と返事をしなかったのか。 何かにつけて彼女に物を買い与えようとしたのはどうしてなのか。 気になっていたことが全てこのトラックで明らかになるのですが、自分が想像していたより遙かに純粋な彼の気持ちに、嬉しさというか愛おしさがこみ上げてきちゃいました(´∀`*)
以下ネタバレになりますのでOK!って方のみご覧ください。:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・:*:・・
私は、彼が最初のシーンで好きだと言わなかったのは、「好き」という言葉は女性から言われるもの、というリア充的な考えからだろうと思っていましたw なんでも物をプレゼントしたがるのも、「女は物をあげると喜ぶ」くらいに思ってるんだろうな~とw
でも実際は違いました。 彼女から戀文を貰ったその時、夢じゃないかと思うほど嬉しかったこと。 子供の頃はただ純粋に好きだと思っていられたけれど、大きくなるにつれ身分の違いというものを理解していったこと。 華族の姫君と商家の息子では住む世界が違うと気付き、諦めようとして色んな女の子と付き合ったけれど忘れられなかったこと。
どうにか自分を誤魔化して気持ちを抑えつけていたのに、君から手紙を貰って我慢できなくなってしまった、と。
「不安なんだ。今はよくても、君はいずれ相応しい家柄の男と共になるかと考えると......そんなの、俺は耐えられない!」
「お願いだ....これからもずっと、俺のそばにいてくれ! そのためなら何でも贈ろう、なんでもしよう!君が望むすべてを、なんでも....っ」いつもの優雅さとはうって変わって、切ない胸の内を吐露する雪哉くん。女性の扱いに長けているはずの彼も本気の恋にはみっともないほど臆病で、どうすれば彼女を繋ぎ止めておけるのかを必死で考えていました。 狼狽え、感情を爆発させるその姿はとても愛おしいです^^
あなたさえ傍にいてくれれば何も要らない。彼女の想いを知りやっと自分の間違いに気づいた彼は、言葉の意味を噛みしめる様に
「愛してる」と繰り返します。 そして
「もう一度君を感じたい」という甘い囁きが....♪
↑しかし上に乗って動いてと頼まれてしまいましたw そこは辛抱たまらん!な感じを出して欲しかったと思うのは私だけ? アレはアレで美味しかったのでいいんですけど(笑)
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◆アニメイト特典『二人でお片付け』◆
実験室にて器具を片付ける雪哉とあなた。だがあなたは、あることが気になって仕方がなかった。それは・・・またまた教授の片付けの手伝いにかり出された二人。 先ほど雪哉くんが他の女の子から手紙を受け取っているのを目撃してしまった彼女は、それがとても気がかりで。 意を決して彼に尋ねると、大事な人がいるときちんと断ったから、という彼の言葉に一安心。 日が暮れて寒くなったからと彼が自分の外套を彼女に着せてあげると、男心を鷲掴みにするような一言が彼女の口から飛び出して、思わずがっついちゃいましたー♪というお話。 本編とは趣向を変えて言葉攻めを披露する雪哉くんw 柔らかな声で攻められるので、苦手なはずの私でもかなり楽しめましたー(笑) 寺竹さんの言葉攻め.....艶っぽくてドキドキしますねっΣd(≧▽≦*)
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彼女が匂い袋を懐から取り出すという表現があって、ワンピースって懐ってあったっけ?と疑問に思ったので「懐とは」ってググってみました(笑) 私は和服の胸元の事を指す言葉だとばかり思ってたんですけど、『和服に限らず衣服の胸元の辺り、または身体の両腕と胸で囲まれる部分』って書いてありました。 服を身につけてない状態でもそう呼ぶんですね~。そういえば懐に飛び込む、とか言いますよねw
彼女は華族の令嬢なので、ほんの少し前の世なら姫という身分。 それに彼は幼い頃読んだ本でお姫様を守る騎士に憧れたというのもあって、
彼女のことをたまに「俺のお姫様」って呼ぶんですけど、私はそれがすごーく好きでした♪ わざとらしさが全然なくて、確かな愛情が感じられるというか。 彼がお姫様って呼ぶ度になんかとても嬉しかったですw
流れ的には1回の間ですけど、Hは今回も2度ありましたね(゚∀゚ )ノ 前巻の連戦2回もなかなかでしたけど、今回の
「本音の告白からの2回目」という流れは想いが高まった感じでいいですね~!好きな展開です。 ラストトラックも雰囲気が良くて素敵な終わり方だったと思います。 特典も本編と雰囲気が違って楽しめましたし、寺竹さんの物腰柔らかで経験豊富な王子キャラ(笑)もとてもよかった♪ 楽しかったです~!
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